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昭和のドラマに出てくる大人はみな不完全だった…配信サイトで見られる「名作ドラマ」ベスト10 3位は「寺内貫太郎一家」、2位は「ふぞろいの林檎たち」、1位は… | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)


これまで日本国内で放送・配信されたドラマで、いま見返すのならどれがいいか。ドラマ偏愛コラムニストの吉田潮さんが選んだ「名作ドラマ10選」とは――。


自宅のソファでテレビを見ている人

写真=iStock.com/cyano66

※写真はイメージです


不器用な人間が描かれた昔のドラマには奥行きがあった


その昔、私が子供の頃、ドラマに出てくる大人たちはみな不完全だった。お調子者の見栄っ張りだったり、色恋にだらしなかったり、理性にブレーキがかからなかったり、口や素行がとてつもなく悪かったり。


といっても、芯はまっとうで決してひとでなしではない。そんなちょっとダメな大人が山ほどいて、それを許す社会があった。


今と違って、人との関わりを断つと生きていけない時代だったから、業や欲を抱えたままもがいて生きていく。その姿がドラマに奥行きをもたらした気がする。


寛容を教えてくれた、昭和の名作の数々……。ということで、1972年生まれの50歳の女が偏向はなはだしく超主観的に選んだベスト10をお届けする。各種配信サイトなどで視聴できるので、ゴールデンウィークのお供にどうぞ。


清くも正しくも美しくもない。だが傑作


10位「不良少女とよばれて」(TBS・1984年)不良のレッテルを貼られた劣等感を描く


セリフが臭くて独特な大映ドラマの代表作。情に厚くて一途な不良少女たちの、無駄に高いエネルギー値に魅了された。


主人公の曽我笙子(いとうまい子、当時は伊藤麻衣子)が入った少年院の壁には「人生やり直しができる」の書が。凶悪な不良少女たちを見捨てない園長(名古屋章)が「君たちにとって最大の障害も最大の味方も人間だ」と説法していたのが印象深い。


非行が問題視されていたが、親と社会にも問うものが大きかった。ベタなドラマを憎めなくなったのは、この作品が原点にあるから。


9位「淋しいのはお前だけじゃない」(TBS・1982年)清くも正しくも賢くも美しくもない人々


主人公はサラ金業の沼田薫(西田敏行)。ヤクザの親分・国分(財津一郎)に背き、借金の連帯保証人にされてしまう。借金まみれの人間を集め、芝居で稼ぐ一座を立ち上げることに。ダメな大人たちが地をう借金返済生活を送っているのに、どこか楽観的でエネルギーにあふれていた。


生々しい借金の話を描く作品は「清く正しく賢く」が王道だが、これは清くも正しくも賢くも美しくもなかった。「ステキ」「憧れる」とは1mmも思わせなかった、大傑作である。






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